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はじめに

企業におけるクラウドサービスの利用が一般化する中、当社では自社業務のすべてをクラウドサービスを利用して実現する「オールクラウド」という考え方を提唱しています。
なぜオールクラウドは有効な選択肢となるのでしょうか。また、オールクラウドはどのように実現していけばよいのでしょうか。
本稿では、オールクラウドのメリットや実現方法についてご紹介します。

01 「オールクラウド」とは?

近年では、顧客管理・会計・マーケティング・契約などあらゆる領域において、クラウド上で利用できるサービスが登場しています。
ソフトウェアを購入して利用していたOfficeソフトや会計ソフトなどは、今ではクラウド上で簡単に利用できるように。
当社では、このようにクラウドサービスが普及している状況を踏まえ「オールクラウド」という考え方を提唱しています。
オールクラウドとは、自社業務のすべてをクラウドサービスを利用して実現するという考え方のことです。

02 なぜオールクラウドなのか?

(1) クラウドのメリット享受

オールクラウドにより、以下のようなクラウドサービスのメリットを最大限享受できます。

・初期コストを抑えられる
・利用を開始しやすく終了しやすい
・拡張性がある(複数のクラウドサービスを組み合わせて使うことにより、業務への適用範囲を広げることができるなど拡張性がある。)

実際に、メリットの多いクラウドサービスの利用は拡大しています。総務省が年次で取りまとめている情報通信白書の令和5年度版では、2022年時点で72.2%の企業がクラウドサービスを利用しているという結果も明らかに。

02 なぜオールクラウドなのか?

(2) リスクへの対応

さらに、オールクラウドのもう一つの効果として「リスクへの対応」という観点もあげられます。
特に当社では、オールクラウドの効果は「お客様を守れる」という点にあると考えています。
適切に設計・実装され、セキュリティレベルの高いデータセンターで運用されているクラウドサービスは、一般的に個別開発したシステムよりセキュリティの水準が高いと言われています。
適切なクラウドサービスを利用することで、以下のような情報漏洩リスクや災害リスク、システムリスクを緩和することができます。

情報漏洩リスク
✓ ID/パスワードによる認証
✓ アクセス制御
✓ マシン室への入退出管理

災害リスク
✓ 耐震構造の建屋
✓ 防火・予備電源設備
✓ データセンタ拠点の分散化

情報漏洩リスク
✓ ハードウェア二重化
✓ ネットワーク二重化
✓ アプリケーション保守サポート

03 オールクラウドに向けた課題

一方で、オールクラウド化に向けた課題として「ITガバナンスを利かせるのが難しい」という点が挙げられます。
クラウドサービスは便利ですが、それ故に各部署が独自にサービスを導入することも増えていきます。
結果、自社として「どこに何のデータがあるか」「どのようなサービスが利用されているか」が見えなくなってしまいがちです。
このような状況においては、自社データの効率的な利用も難しくなり、
またセキュリティ対策が不十分なサービスを利用することによる情報漏洩のリスクも高まりやすくなります。

【Point】
近年では、DX(デジタル・トランスフォーメーション)としてデータ活用が重要に。
DXの観点も踏まえ、オールクラウド化に向けては
「どのように自社のITサービスやデータを把握し、ITガバナンスを利かせていくか」
が一つのポイントとなります。

04 解決策

この課題に対して当社が考える解決策は「各クラウドサービスと連携するハブとなる仕組みを導入する」というものです。
ハブとなる仕組みを導入することで、以下のような効果を得ることができます。

利用サービスの一元把握:
 ハブを通すことで、利用しているクラウドサービスを全社的に把握できる

ポータル化:
 ハブとなるシステムから各クラウドサービスへアクセスできるため、利便性が上がる

シームレスな情報連携:
 あるクラウドサービスから別のクラウドサービスへデータを連携することも可能に

【Point】
当社では、ハブとなるクラウドサービスはユーザーが業務に合わせてノンプログラミングでアプリをカスタマイズできる点からkintoneが適していると考えています。

05 オールクラウドの実現に有効な統合型ワークフロー「DeemS」

当社では、kintoneを活用したオールクラウドの実現に有効な製品として、統合型ワークフロー「DeemS」を提供しています。
kintoneの拡張機能であるDeemSを利用することで、kintoneを起点とした承認プロセスを実現しつつ、ハブとして他のクラウドサービスとの一元的な連携も可能に。
たとえば図のように業務フローも、DeemSをハブとして処理することで効率化できます。

kintoneアプリで稟議書を作成
 ↓
DeemS上で決裁取得
 ↓
クラウド会計システムで仕訳登録

06 オールクラウドの実現に有効な統合型ワークフロー「DeemS」

「DeemS」がオールクラウド化に果たす役割

DeemSを中心として、会計・契約・販売管理・EDI連携など様々なクラウドサービスと連携することで、自社で利用しているクラウドサービスの把握や、データの管理なども実現しやすくなります。
DeemSの活用によりオールクラウド化において課題となるITガバナンスや、データ活用によるDXの推進にも対応しやすくなるでしょう。

オールクラウド化について興味を持たれた方は、クラウドサービスのハブとしてのDeemS導入について検討されてみてはいかがでしょうか。

DeemS ホワイトペーパー No.02
 自社業務の「オールクラウド」化のススメ